バンコクいいかげん妊娠生活



1997年9月私は妊娠した。もう次の生理がこない事はすでに予想していたので
早々とぬいぐるみを買い、あとから冷静に判定薬で確認した。
妊娠中はごくいいかげんにシンプルに過ごした。
本も買ったが、つわりの治し方と胎児の大きさのとこしか読まなかった。
おかげで、出産して家に帰ってからも、まだ私は
赤んぼには必ずミルクをあげるもんだと勝手に考えていた。
母乳だけで子供が育てられるなんて夢にも思っていなかったのでした・・・



(見たい項目をクリックしてください。通して読む場合は、このまま下へ進んでください。)
1.バンコクの空気とつわり
2.妊婦の食べ物
3.母親学級に行く?
4.産まれたときのこと
5.妊娠中のバイクタクシーは?
6.タイの産科・日本の産科
7.妊婦のゴルフ、水泳、テニスっていいの?
8.Rh−など血液型不適合の妊娠


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1.タイの空気とつわり

 私のつわりは軽いほうだったらしいが、大きくなってから気分が悪くなったことがない私にとって、あの吐き気はものすごくつらかった。今まで平気だった生の豚肉のにおい、そしてロビンソンデパート地下のスーパーマーケットのにおいで吐きそうになった。 バンコクは世界最悪の大気汚染地域。つわり中に市街を歩いてて吐いてしまった友人もいるの。つわりの人はバンコクじゃなくてプーケットとかチェンマイに旅行するほうがいいかも。ただし、タイ料理が好きな人も、つわりの時は私みたいに市場やスーパーに行きづらくなるかな。

とにかくつわりの時は「この状態が永遠に続きそう」て気分になって最悪だった。はっきりいって、お産よりしんどかった。



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2.妊婦の食べ物

 つわりをどうにかしたかった。つわりを楽にするにはくるみが効くときき(B12を含むものがいいらしい)、くるみやナッツを死ぬほど食べた。でも効かなかったと思う。つぎに、ビタミン補給にキャベツやにんじんの味噌汁、または根野菜(ごぼうや大根)をゆでて大量に食べた。これは体重増を防ぐし、とてもよかったみたい。  インスタントラーメン、ちくわやかまぼこは、リン酸塩が多いのでだめ、って言うけど、妊娠中は食事作るのおっくうでけっこう食べちゃった。別に平気だった。赤んぼのアレルギー対策として、牛乳や卵を控える人もいるが、控えすぎるとまたよくないという説も。だから普段どおりにした。

 甘いものはもともとあまり食べないのに、臨月になって日本に帰り、病院で制限されたので、その反動で最後の一月は毎日ケーキを食べた。最後の一月くらいなら、お産に影響しないけど、極端に味の濃いもの食べてると、ほんとに妊娠中毒になるみたい。あれは大変。

私の体重管理は、1月1kg目標だった。妊婦適正体重増は、日本では8kg+−2kgくらい(やせてる人はもちょっと増えてもOK)。私は最初の元体重が、タイの病院で自己申告だったので、1kg多めに申告しといた。ほんとは11kg増だけど、医者には「10kg増か。まあいいね。」と言われた。このわざは使えるので、すすめます。また、体重関係の技としては、妊娠初期の検診時、なるべく重たい服を着て体重計にのり、臨月に向かって徐々に服の重さを軽くしていく、というものもあります。まあ、4kgしか増えなかったのに難産だった人もいれば、15kg増えたけど軽いお産だったという人もいます。体重管理は大事だけど、おおげさに考えることはないんじゃないかな。



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3.母親学級に行く?

 母親学級という言葉に抵抗があった私は、そのころ住んでいたとこがインド人街の方で、日本人会から遠いのにかこつけて、バンコクの母親学級には行かなかった。でもほとんどの人が行ってたので、ちょっと気になった。ただ、私は「お産なんて動物でもやってるんだから知識なくても平気」という持論のもと、やっぱり参加しなかった。この点は半分は成功かな。妊婦友達はできるけど、本読めば分かることを習うって感じだったらしい(あとで参加者から聞いた話)。

 ところが、9ヶ月になって日本に帰り、かかった病院(埼玉県富士見市・恵愛病院)では、母親学級全員参加だったので、残り2ヶ月で10回くらい参加するはめになって、まいった。そこで、私は大学の講義みたいに、興味のあるテーマの時だけ聞き、あとは手紙とか書いて過ごした。(病院には悪いけど。)日本の妊婦友達をつくりたかったので、思いきって積極的に隣の席の子に声かけたりした。そこでできた友達は、お産までお互い励ましあったりできたし、今でも連絡とってて、この点では母親学級もいいかなと思った。母親学級って、必ずしも参加する必要はないと思うけど、病院情報やお産体験、子育て体験(二人目の人)を聞くには便利。友達なら、入院中や出産後もできるしね。



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4.産まれたときのこと

 お産に関係のない人は読んでもつまんないでしょうけど…詳しく書きます。

 昼間池袋で買い物し、夕方薬屋におつかい行って、夜8時半。下からざあーっと水が出た。トイレ行ったら、まっかっかな血が流れてる。これは破水という、ほんとは赤んぼが出る直前におこる現象。血が混ざった羊水が流れ出るの。時々破水が先になるらしい。すぐ病院へ。次の日になっても陣痛は始まらず、真っ赤な羊水がどんどん出るので、「羊水が空っぽになる!?」と心配になる私。でも、看護婦さんにきいたら「羊水って随時作られてるから大丈夫」だそう。たしかにあれだけ出ても大丈夫だった。

 昼前から陣痛促進剤を次々に飲む。私は、促進剤がお産にどうつながるのかは知らなかった。弱〜い陣痛が始まったけど、夕方まで陣痛の間隔はそのまま。(普通はだんだん痛みの波の間隔が短くなって、産まれる)

 夜10時、間隔まだ5、6分とか8分で助産婦さんも「明日朝だね」って言う。でも痛みはひどい。「これが朝まで〜?」と絶句したが、午前0時の時報とともに、私はつい「うっ」と力を入れてしまった(いきんじゃだめなの、ほんとは)。すると、なんかが股に挟まった!「うわ!産まれるっっ!」ナースコールで「産まれそうです!」と訴えても信じてくれない。「気のせいでしょ?明日まで待ちなさい」「とにかく来て!」必死に訴えて、やっと来てもらった。めんどくさそに内診して、驚いて「お産です」だって。だから言ったじゃないよ〜!

 「分娩室まで足を交差して産むの我慢して」とまで言うんなら早くこいよな!と心の中でぐちりながら、真夜中の分娩室へ。「先生呼んでくるから自分で台にあがっといて」すぐ隣りの部屋に産まれそうな人がいたので、皆そっちに行っちゃって、私は一人、足をクロスして横たわる。(お産って「ガンバッテね」って手を握ってもらうもんじゃないのね・・・孤独な作業なのね)と考えながら約15分。ふいに来た看護婦さんが内診して、「あれ〜?頭見えてるよお!!みんな、こっちが先に産まれる!」やっぱ、もう頭出てたんだ。どう考えても股になんか挟まってるもん。ちなみに、不思議なことに痛くはありません。もう気がハイになってるしね。2回くらいいきんだら、お肉やさんで見る肉の塊みたいなのがつる〜っと飛び出した。頭をきゅっとかがめて、チーターみたいに背中とお尻の曲線美がきれいな、真っ赤なもの。これが私の赤んぼの最初のヴィジュアル。

 胎盤とへその緒を見せてもらったら、巨大なレバーと電話線ってかんじだった。これは必見。

 なぜ陣痛の間隔が短くないのにいきなりいきみが来たかというと、これが陣痛促進剤の影響らしい。陣痛がめちゃくちゃな間隔で来たり、いきなり子宮口全開になったり(これは私の場合といっしょ)した人のほとんどは促進剤を飲まされている。私は結局促進剤のおかげで楽なお産になったけど、たくさん飲むとちょっとこわそう。



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5.妊娠中のバイクタクシーは?

 9ヶ月まで乗ってしまった。タイの病院ではだめって言われなかったため。おなかが巨大なので、横乗りする。ドライバーは気を使ってゆっくり運転してくれた。安定期に入る前から乗ってたので、赤んぼも慣れてるらしく、2歳の現在も嬉々としてバイクタクシーに乗っている。



6.タイの産科・日本の産科

 タイの病院(いいとこ)は親切だけど、いいかげんな診察、処置。日本の病院は厳しいけど、診察、処置はうまい。どっちもどっち。ただ、生命に関わることなので、私は厳しくても不親切でも、後者のほうがお産には適しているように思う。

 私の産科は、バムルンラート総合病院。中にマックやレストランあり、ギラギラのホテル風病院だ。先生はタイの不妊治療の権威・Dr.パンサック。先生を自分で選ぶのだが、これは口コミや面接で決める。私は別に不妊症でないけど、「やさしい先生を紹介してほしい」といったら、このドクターになった。佐藤B作に似ていて、タイの人気TV番組「不妊クリニック」に出演する有名人だ。内診もとても丁寧で、穏やかな良い人物だった。ただし、検診に行くと、ドクターの不妊治療を受けるカップルが大量にいて、待たされた。このドクターにかかって、不妊だった友人が来診2ヶ月で妊娠した。日本で不妊の人に朗報かも。

 タイ人の友人にきくと、タイでは妊娠中の体重増加は20kgまで、産科によっては無制限。これは、タイの女性が普通分娩を嫌う傾向があるため。みんな簡単に帝王切開してる。庶民的な病院のドクターもそういう傾向があるかな。タイ人には内診も拒否する女性がいるんですよ。日本じゃしかられるよね。タイで妊娠中の人を見ると、異常にでかい腹をしてますが、そういうこと。

入院中は、タイの病院のほうが断然いたれりつくせり、らしい。日本で産んだ私は、産んで4、5時間で食堂に自分で行けと言われた(さすがにこれは病院の手違いだった)が、タイで産んだ友人は、入院中はしが落ちただけで看護婦さんが飛んできたらしい。ほんの1週間のことだから、どっちでもいいけどね。でも怖かった話を一つ。日本の産科で出産直後、切られた股を縫合してる(ちなみに痛くはないし、意識もある)私の耳に、ナースステーションから助産婦さんと看護婦さんのすごい会話が聞こえてきた。「今電話があって、陣痛来てるから入院させてくれって言ってますけど」「えー?ほんと?もう今夜2人(私ともひとり)も診たんだよ。もうー。どうせおおげさに言ってるんだから、明日また電話しろって言っといてよ」・・・こんなんもあるんです。でも!でも、どうせお産なんて一時のこと。これから初産の人、気を強く持って行こう!



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7.妊婦のゴルフ、水泳、テニスっていいの?

バイクと同様、病院で禁止されなかったので、9ヶ月になってもゴルフの打ちっぱなしに出かけてた。ただしフルスイングは腹が痛むのでNG。たぶんグリーンに出たら精神的にもリラックスするんだろうけど、フルスイングできない身にとっては、ちょっとつまんなかった。

 水泳は、暑いタイにいるのでつわりのころからやった。冷たい水のときは胎児がびっくりしたのか動いてた。運動不足にすごく良いと思う。水中歩行だけでも効果ありなので、泳げない妊婦もプールに行こう。

 テニス。ストロークだけは臨月までできた。試合形式は走るのがしんどいし、途中で産気づきそう!・・・というわけで(?)、妊娠中は水泳が一番良く、そのほかはやらなくても良かったです。ほかに、通院時にエアロビをやらされたけど、初めてやったのが臨月のときだったので、しんどいだけだった。あとスポーツは、シンプルにウォーキングや柔軟体操くらい。でも、しないより、するほうがいいのは確か。例外はあるけど、少しでも運動してる人の方が安産にすんでる。妊娠予定の人は、腹筋を鍛えておくと役立ちます(私の経験上)。妊娠は病気ではないし、安静にしなければならない(切迫早産の人とかね)人以外は、できるだけ体を動かそう!



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8.Rh−など血液型不適合の妊娠

これについては、もうちょっと詳しく書きたいので、待っててください。とりあえず・・・私が日本で産んだ理由の一つは、出産が血液型不適合出産だったこと。私はRh−のO型、夫はRh+のA型、この組み合わせは最低らしい。

 不適合の場合、主に第2子以降の出産が問題になる。第1子出産後72時間以内に、D抗体(たしか・・・間違ってたらあとで訂正します)というのができるのを防ぐ注射を母体に打たなければならない。タイの病院じゃ、先生が忘れそうだったので、日本の病院で産むことにしたのだが、日本の先生も、私が自分で言うまで忘れてた。友達のお姉ちゃん(Rh-)も、出産後先生に忘れられてて、危うくタイムリミットになるところだったらしい。不適合の人は、絶対自分で覚えておこうね!


バン母掲示板で語ったので、メモしておきます♪♪(05.12.4)

Rh−の母とRh+の父の組みあわせで、出産時に血液型不適合がおこる可能性がある、ということはよく知られていますが、 血液型の不適合は、ABO式でもおこるのです。 たとえばRh+O型の母と、Rh+A型の父のペアも、確率はもっと低いかもしれないけど、不適合がおこるそうです。 (うちは、れいこ=Rh−O型、彼=Rh+A型と、なんか「不適合の王様」ってかんじの組み合わせでした。)

ちなみに、血液型不適合の問題は、さらに細分化されていて、深刻な不適合の問題もあるようです。が、れいこの知識は細かくはないので、一般的なRh−と+の不適合についてのみ、説明してみます☆ (もちろん、れいこ=病気おたくの素人の説明なので、必ずあとで医学専門のHPも見てね!)

Rh式血液型不適合は、出産時に、子供の血液型が母親の血液型とあわない時場合に起こります。 つまり、Rh−の母親が、RH−の子供を分娩するなら、OK。 しかし、RH−の母親が、RH+の子供を分娩する場合が問題です。

まず、一人目の分娩時(または、出産直前)に、胎児の+の血液が、−の母親の母体に入ることが原因で、何時間後かに母親の血液内部に「胎児の+の血液を攻撃する因子」ができてしまいます。 一人目の場合は、出産直前にその因子ができたとしても、胎児を攻撃するまでの時間が短いため、あまり問題はでないようです。

しかし、母体内部にいったんできてしまった「胎児の+の血液を攻撃する因子」は、第2子妊娠後、おなかの中の胎児を、母体の攻撃因子が攻撃し始めます。 その結果、胎児の血液内部で、赤血球かなにかが破壊され、その新生児が、重い溶血性貧血や重症黄だんなどの様々な症状をもって生まれ、死亡・または重い障害をうける可能性がある・・・っていう仕組みです。 だから、特に第2子以降の出産時に注意が必要ということです。

でも、この因子を作らせないための注射が近年できて、かなり問題が少なくなってきているそうです。 抗Rh(D)ヒト免疫ガンマグロブリン注射という注射で、もちろん、れいこも第1子・第2子出産直後にうってもらいました♪(注射をうったよという証明書ももらいます。)

逆にお医者さんの中には、この注射について知識がない方がいて、「不適合の人は、一人しか産めないよ」という人も未だにいます。 (うちの田舎の近所のやぶ医者、あんたのことだぁ〜っ!!) だから、血液型不適合の知識があり、しかも万が一に備えて、出産時に新生児を見ることができる施設のお医者さまに見てもらうことが大切です。 (産婦人科と小児科の先生、両方いるところ♪)

たしかに、危険が全くないとは言えないので、 妊娠中に、母体に「攻撃因子」が存在していないかどうかを血液検査で必ず確認してもらってください。 万が一、存在している場合は、もし出産まで持ちこたえられるなら、出産直後に新生児専門の病院で治療をうけることになるそうです。

・・・って、長く書きましたが、とりあえずまとめると、 1・病院は、血液型不適合の知識があり、産婦人科と小児科の先生、両方いるところが良い 2・妊娠中に血液検査で「攻撃因子」について確認してもらう。 3・出産直後、必ず抗Rh(D)ヒト免疫ガンマグロブリン注射をうってもらうこと!!

れいこの場合、一人目の時、担当医が忘れていたので、自分で「うってよ〜!」と訴えました。二人目の出産の時は、出産時に救急車が待機していたくらい病院が気を使っていてくれたので、大丈夫でした☆ さらに、出産直後から、小児科の先生がうちの子の経過を24時間見てくれました。(上の子より黄だんも少なく、無事でした☆)

とにかく、出産直後の注射が大切! れいこの出産時は、「分娩後72時間以内にうってもらうこと!」でしたが、今は「24〜48時間」という病院もあるようですね。



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